この治療でできること
取り外さずに使える
人工の歯をインプラントで固定するため、総入れ歯のように取り外して洗う必要がありません。「外れそうで人前で笑えない」「安定剤が手放せない」といった、取り外し式の装置ならではの悩みは起こりにくくなります。
歯のない期間を短くしやすい
通常のインプラント治療では、インプラントと骨が結合するまで歯のない期間が生じます。オールオン4®(All-on-4®)インプラントでは、お口の状態に応じた時期に仮の歯を装着します。ただし仮の歯を入れられる時期は、あごの骨の状態や全身の健康状態によってお一人おひとり異なります。
埋め込む本数を抑えやすい
歯をすべて失った状態に通常のインプラントで対応する場合、片あごで8〜12本ほど必要になることがあります。この治療は最少4本で全体を支える設計のため、手術の負担と費用の両方を抑えやすくなります。ただし骨の状態によっては、5〜6本をご提案することもあります。
骨が少ない方でも適応になることがある
骨の量が比較的多く残っている部位を選び、角度をつけて埋め込むため、「骨が足りないのでインプラントはできない」と説明を受けた方が適応になることもあります。ただし、どなたでも受けていただけるわけではありません。
この治療でできないこと
- 手術した当日に最終的な歯が入るわけではありません。先に入るのは見た目の回復を目的とした仮の歯で、最終的な歯は治りを待ってから製作します。
- 失ったご自身の歯がそのまま戻るわけではありません。固い物の噛み方など、以前とまったく同じ使い方ができるとは限りません。
- 入れて終わりの治療ではありません。ご自身での清掃と、定期的な通院での確認を続けていただくことが前提になります。
- あごの骨の量や質、全身の状態、服用中のお薬によっては、受けていただけないことがあります。
- 喫煙を続けられる場合や、通院を続けることが難しい場合には、おすすめしておりません。
主なリスク・副作用
- 外科手術を伴うため、術後に腫れ・内出血・痛みが出ることがあります。
- まれに、神経や血管を傷つけ、しびれや出血が生じることがあります。
- インプラントが骨と結合しない、あるいは後から抜けてしまうことがあります。
- 清掃が行き届かないと、インプラントの周りの歯ぐきや骨に炎症(インプラント周囲炎)が起こることがあります。
- 人工の歯の破損やすり減り、ネジのゆるみが起こることがあります。噛む力の強い方では起こりやすくなります。
- 糖尿病や骨粗しょう症のお薬など、全身の状態によっては治りに影響することがあります。
治療の効果やその後の経過には個人差があります。事前の検査で、これらの起こりやすさもあわせてご説明します。
費用について
自由診療(保険適用外)です。費用は「土台(インプラントと仮の歯)」と「最終的な人工の歯」の2段階に分かれ、片あごか両あごか、埋め込む本数、選ぶ材料によって変わります。金額の目安は料金表をご覧ください。正確なお見積りは、検査のうえ治療計画にもとづいてご案内します。
ご自身に当てはまるかどうかは、検査で分かります
ここまでご説明したのは、あくまでこの治療そのものの性質です。ご自身が受けられるのか、受けたほうがよいのかは、あごの骨の状態と今の咬み合わせを診てはじめて分かります。
当院は咬み合わせ(補綴)を専門としています。歯を失うことになった力のかかり方まで含めて確認したうえで、選べる方法をご説明します。その場で治療をお決めいただく必要はありません。